当院は1987年5月に自然豊かなこの松本の地に開院いたしました。松本市の旧称である『深志』を病院名とし、地域の皆様に支えられながら、現在まで診療を続けて参りました。

時代の流れとともに獣医療も格段に進歩し、動物たちの寿命が延び続ける中、多様な病気に対処するべく、我々のような地域医療の現場でもより高度で厳密な医療が求められるようになっています。

当院も、信頼してくださっている皆様に、より充実した医療が提供できるよう、施設の充実化と日々の研鑽に努めて参ります。

また、今後は徐々に副院長へと診療を引き継いでいき、私自身はバックアップに回る所存です。

6年間の研修期間を経て、やっと生まれ育った松本に帰って参りました。人医療と異なり、動物医療の現場においては患者本人ではなく、飼い主さんが様々な決断を下さねばならない場面が多々あります。そんな時、誰だって『最善の選択』をしたいと考えるのが普通だと思いますが、結果は誰にもわかりません。

ですから、自分は『飼い主さんの選ばれた選択を最善なものにすること』を第一に考えて診療を行うようにしています。

答えはいつでも一つとは限らないからこそ、一緒に悩み、考え、飼い主さんと動物の双方が笑顔になれるようにしていきたいと思います。