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2020.09.15
健康情報本当に怖い犬猫の口のお話
みなさま『歯周病』と聞くと何を思い浮かべますでしょうか。
口臭 歯茎の退縮 歯茎からの出血 歯が抜けてしまう
おそらくこんな言葉が思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか。
もちろんこれらのイメージは正しいのですが、実は歯周病の怖さは『口』だけには止まらないのです!
数年前にある動物心臓外科の権威の先生が
『心臓内膜に付着した細菌と口腔内の歯周病の原因菌が一致した』
という恐ろしい報告をあげています。
そんなバカな!口と心臓が繋がっているはずがない。。。
と思われる方も少なくはないと思いますが、実は
心臓と口は血管で繋がっているのです!
歯周病により炎症の起きた口腔粘膜から細菌は容易に血管内へと侵入しうるのです。
その結果、この報告にあった心臓の内膜だけでなく、肝臓や腎臓にも悪影響を与えることがあることがわかってきています。
ですから、歯周病は決して口だけの問題ではないのです。
さらに、
飼い犬と濃厚なスキンシップをとっていた飼い主の口腔内からは
飼い犬と同様の歯周病の原因菌が検出された!
ということも報告されています。また、
歯周病のある飼い犬に傷口を舐められたら、そこから菌が侵入し生死の間をさまよった!
というニュースが国内外で複数上がってきています。(原因菌:カプノサイトファーガカニモルサス)
つもり、もはや歯周病は動物だけの問題ではないのです!!
大切なわんちゃん猫ちゃんのを歯周病から守ることは、強いては飼い主さん自身を守ることにも繋がるということを是非ご理解いただければと思います。