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症例報告

交通事故、、?

先日、ぐったりしている、車に轢かれたのかもしれない、とのことで1匹の猫ちゃんが連れて来られました。

すぐにお預かりして状態を確認してみると、確かにぐったりで全身が濡れて冷たく、両脚や腰のあたりにいくつか傷もありました。そこで、体温を測ってみると表示は「Lo」。体温計では測れないほど低いということです。つまり、「低体温症」でした。

ドライヤーで体を乾かしたり、点滴を流したりと必要な治療をしながら、検査を進めていきました。治療の効果もあり、体温は順調に上がっていき1時間ほどで顔を上げられるようにまで回復してくれました。基本的に低体温の状態から復温していく時には、いくつかの合併症に注意しなければなりませんが、幸いこの子は大きなトラブルはなく経過は順調でした。

 

ある程度まで回復してくれたので、次はこの子に何が起こったのか、傷を追った原因は何かを調べていきました。すると、レントゲン検査で「骨盤骨折」と「仙腸関節脱臼」(骨盤の関節の脱臼)が見つかりました。

ここまでの検査結果や本人の状態、ご家族のお話しを元に推測されるこの子に起こった出来事は次のようなものでした。

もともと家と外を自由に出入りしており、前日の夜は帰ってこなかった。おそらく外で交通事故に遭い、動けなくなってしまった。この日は雨が降っており、骨折で動けなかったため避難することもできずに朝まで凍えたまま過ごさざるを得なかった、、

幸い朝にはご家族に保護され、すぐに病院に連れてきてもらえたおかげで一命を取り留めました。

その後、整形外科の先生に骨折の手術をしてもらいお家の中で元気に過ごしています!

外に自由に出ることのある猫ちゃんは、どうしても今回のような交通事故や怪我をするリスクが高くなります。お家の中だけでもストレスが溜まらないようにやってあげられる工夫はたくさんありますので、気になることがあればご相談ください。

獣医師 浅川